日経新聞
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■要約
米アップルと韓国サムスン電子の米国の特許訴訟で「第3の企業」としてグーグルが登場した。
裁判の中でサムスンはアップルの一部の特許について侵害があったとしても、その責任はグーグルにあると供述した。 論点をそらすサムスン側の法廷戦術にアップルは反発を強めている。訴訟が長引く可能性も出てきた。
アップルとサムスンの大型特許訴訟の第2弾は、4双方の証人尋問がほぼ終わり証拠の大半が出そろった。 争点となるスマートフォン関連ソフトの特許侵害についてサムスンは今回、新たな法廷戦術を取り入れた。 サムスン側が「アップルが本来訴える相手は対象特許の一部のソフトを開発したグーグル」と主張し始めたのだ。
訴訟戦術としてソフト開発力のなさを認めて開き直り、グーグルの陰に隠れる形をとった。
グーグル側も2005年からスマホ用ソフトの開発を進めていたと担当部門の副社長が「iPhoneをコピーしたことはない」と独自性を訴えた。
サムスンは「ソフト開発者はグーグル」としてアップルの訴えをかわす。グーグルは「特許侵害はしていない」と突っぱねる。両者の巧みな連携プレーといえる。さらにサムスンはアップルの「独創性」を否定し、例えばデータ記録や汎用的な検索などの機能はグーグルなどが先に開発しており、
アップルの対象特許の多くは無効と主張した。
アップルは、グーグルが証人としてふさわしくないと指摘した。アップルはあくまで特許侵害したのはサムスンとの立場で土俵に引き戻したい考えだ。サムスンがグーグルを引き入れたことで裁判は混迷を深めつつある。
■補足
【アップルとの特許訴訟】
サムスン電子の製品がアップルのiPadやiPhoneのデザインや特許権を侵害したとしてサムスン電子を提訴している。 しかし逆にサムスン電子側も、アップル製品がサムスン電子の特許を侵害していると
して提訴をしており、各国で繰り広げられている訴訟において一つの節目となったのが、2012年8月の米カリフォルニア州連邦地裁における判断である。
ここでアップルは特許訴訟で勝利し、サムスンに825億円の支払いが命じられた。これについては、さまざまな分析がなされているが、サムスンは「ライバル企業の商品で優れていると判断すると、ただちに開発に向けて資源を集中して、後発ながら短期で離陸させる」というビジネスモデルで成功してきたが、「Real Artists Ship」という部分にこそスティーブ・ジョブズの表現者としての価値が認められており「あまりにも対照的な立場にあるIT2強? 」といえる。
※Real Artists Ship・・・
ジョブズが言ったとされる言葉。
直訳すると「真の芸術家は出荷する」「カタチにしてはじめて芸術だ」という言葉。