日経新聞
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■要約
日本式の低温物流が東南アジアに広がってきた。
トラックに全地球測位システム(GPS)やセンサーを付けて遠隔監視したり、運転手を徹底教育したりと
配送サービスの質を高めて顧客をつかむ。コンビニエンスストアや外食産業の普及を支えることで、
消費者は生鮮品やデザートを楽しみやすくなる。
バンコク北部のバーンスーにあるサイアム・セメント・グループ(SCG)は昨年6月、
日本の低温物流最大手のニチレイと提携した。温度管理のない常温物流は手がけてきたが、
低温物流は初めて。20秒毎に来ないの温度を無線送信することや、GPSと小型カ
メラを設置し、間違った道を走っていないか、危険運転がないかをチェックする
などのノウハウの大部分はニチレイの日本流を取り入れた。
低温物流は日本でもコンビニや外食が育った1970年代ごろから急速に発達した。
現状アジアでは「クーラーボックスをトラックに積むだけだったり、節約のため
冷凍・冷蔵庫の電源を切っていたりする業者も多い」(日通総合研究所の山口修シニアコンサルタント)
タイでは低温物流をする企業が増えてきたが、熱帯だけに温度管理は難しく
緻密な日本式物流は強みを生かせる。
1人あたりの国内総生産(GDP)が5000ドルを超えると、多様な食の楽しみを求める傾向が強まり、
スーパーのほかにコンビニエンスストアが発展するとされる。シンガポール、マレーシアに続き
タイも5000ドルを超え、低温物流のニーズが拡大中である。
■補足
『低温流通体型:コールドチェーン』とは…
生鮮食品や医薬品などを生産・輸送・消費の過程の間で途切れることなく低温に保つ物流方式。
これにより、生鮮食品などの広域流通や長期間の保存が可能となった。
日本料理の象徴とされるすしや各種の魚料理も、コールドチェーンの普及前と後では全くその形態は異なっている。