日経新聞
忙しくて日経新聞を十分読み込めていないビジネスマンに向けた日経新聞の要点をまとめたブログです。
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■要約
食品卸最大手の三菱食品は中堅・中小スーパーの品ぞろえ支援を強化する。
独自ブランドの総菜や菓子、缶詰などの開発を増やすほか、独占販売する輸入商品も拡大。
商品を開発する100人規模の専門組織も新設した。
消費増税でスーパーの経営には逆風が強まっているなか、値下げ競争に巻きこま
れにくい独自商品を拡充して、卸の取扱高拡大につなげる。
独自商品取扱高
2013年度:500億円強
⇒16年度をめどに1,000億円に引き上げる目標。
親会社の三菱商事の農水産物などの調達力を生かし、メーカーのナショナルブラ
ンド(NB)にない商品を開発する。
■補足
食品卸業界として食品卸業界はNBメーカーから仕入れ価格の引き上げ圧力が
強まっている一方、顧客のスーパー業界ではNB商品の価格競争が激しく、卸の
収益を確保するには独自商品の開発が急務になっているという状況。
三菱食品は、100円均一の菓子の独自ブランド「生活志向」は約70品目をそろえ
、地方スーパーなどの引き合いが強い。また、品質を高めた缶詰などの「リリー」
ブランドは、価格はNBの売れ筋より高いが、高級スーパーなどで売れている。
<三菱食品>
売上高:2兆2087億500万円
営業利益:145億8800万円
経常利益 :169億2600万円
■要約
日本式の低温物流が東南アジアに広がってきた。
トラックに全地球測位システム(GPS)やセンサーを付けて遠隔監視したり、運転手を徹底教育したりと
配送サービスの質を高めて顧客をつかむ。コンビニエンスストアや外食産業の普及を支えることで、
消費者は生鮮品やデザートを楽しみやすくなる。
バンコク北部のバーンスーにあるサイアム・セメント・グループ(SCG)は昨年6月、
日本の低温物流最大手のニチレイと提携した。温度管理のない常温物流は手がけてきたが、
低温物流は初めて。20秒毎に来ないの温度を無線送信することや、GPSと小型カ
メラを設置し、間違った道を走っていないか、危険運転がないかをチェックする
などのノウハウの大部分はニチレイの日本流を取り入れた。
低温物流は日本でもコンビニや外食が育った1970年代ごろから急速に発達した。
現状アジアでは「クーラーボックスをトラックに積むだけだったり、節約のため
冷凍・冷蔵庫の電源を切っていたりする業者も多い」(日通総合研究所の山口修シニアコンサルタント)
タイでは低温物流をする企業が増えてきたが、熱帯だけに温度管理は難しく
緻密な日本式物流は強みを生かせる。
1人あたりの国内総生産(GDP)が5000ドルを超えると、多様な食の楽しみを求める傾向が強まり、
スーパーのほかにコンビニエンスストアが発展するとされる。シンガポール、マレーシアに続き
タイも5000ドルを超え、低温物流のニーズが拡大中である。
■補足
『低温流通体型:コールドチェーン』とは…
生鮮食品や医薬品などを生産・輸送・消費の過程の間で途切れることなく低温に保つ物流方式。
これにより、生鮮食品などの広域流通や長期間の保存が可能となった。
日本料理の象徴とされるすしや各種の魚料理も、コールドチェーンの普及前と後では全くその形態は異なっている。
■要約
インターネット通販最大手のアマゾンジャパン(東京・目黒)は8日、酒類の販売を始める。
これまでは自社サイトに出店する企業が取り扱ってきたが、
自らも販売に乗り出す。大手ビールメーカーの製品など6000品目を最速で即日届ける。
価格は大手スーパーの店頭価格並みにする。
酒類販売の価格・サービス競争が進めば、消費者の買い物の選択肢が広がる。
ビールなどのケース売りはスーパーなどの集客の目玉の一つになっている。
アマゾンの参入は小売店側に値下げや宅配サービスの拡充などを促しそうだ。
■補足
もう買えます。
参考URL:http://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=71588051
品揃えを増やすことで顧客満足度を高め、
そしてアマゾンの訪問者数が上がる。
それが売り手の数を増やすことにつながり、
そのサイクルを繰り返すことで価値競争がおき、
さらには低価格が実現し、顧客満足度がさらに上がる。
品揃えは最も重要としているところです。
■所感
これでアマゾンはワイン、日本酒、焼酎、スピリッツ、ビールなど直販による酒類を6,000種類以上追加し、
合計150,000種以上を取り揃えた日本最大級の品揃えになるそうです。
この品揃えとアマゾンの強力な物流で酒小売には増税早々最悪なニュースだと思いました。
大手が本気を出した時、型番の品揃えではまず勝てません。
嗜好性のある商品とサービスを武器にお客さんに店舗のファンになってもらうことが改めて重要ですね。
それにしてもアマゾンはファッションはあまりうまくいっていなさそうですが、
いわゆる流通に乗る保存の効くものは全て取り扱われるようになった感じです。