日経新聞
忙しくて日経新聞を十分読み込めていないビジネスマンに向けた日経新聞の要点をまとめたブログです。
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■要約
三菱地所は、大阪市のオフィスビル等の時価が下落した不動産で減損処理を実施し、
前期2014年3月期326億円の特損計上を発表した。
オフィス賃料は景気回復で大都市圏を中心に改善傾向にあるが、
一部では入居テナントから当初見込んでいた収入が得られない等により、
価値が下がった物件があるという。
大阪駅北側の大規模参加プロジェクトにおいて、
他企業で減損処理した企業もあったが、三菱地所の対象には含まれていないという。
■補足
安田財閥の創始者、安田善次郎日本で最も古い歴史を持つ総合不動産会社である。
売上高220,026百万円、経常利益21,959百万円(平成25年12月期)
再開発を得意としており、「オリナス(錦糸町)」や「VIORO(福岡・天神)」、「大手町プロジェクト」などのプロジェクトがある。
■要約
富士通とパナソニックは、車載や家電向け通信に使う半導体の設計・開発部門統合について、
今秋にも新会社を設立することで合意した。資本金500億円で富士通4割、パナソニック2割のほか、
日本政策投資銀行が4割出資する。半導体事業は市況の変動が大きいうえに開発研究投資がかさむ。
外部資金の取り込みで経営への影響度合いを下げつつ、必要な資金を確保する狙いがある。
両社は2013年2月にシステムLSI(大規模修正回路)の設計・開発部門を統合すると発表していたが、
社員の取扱いや出資比率などを巡って交渉に時間がかかっていた。
システムLSIの新会社は、両社から計3千人程度の社員が転籍し、そのうち富士通出身者が8割を占める見通し。
設備を持たず他社に委託する「ファブレス」企業となる。政投銀からの出資受け入れは優先株の活用も検討する。
■補足
ファブレス企業:
《fablessは工場なしの、の意》製造は他社に任せて、
企画・開発・販売だけを自社内で手がける企業。自社の得意分野への経営資源の特化、
他企業との戦略提携などによって可能になる。
■要約
食品卸最大手の三菱食品は中堅・中小スーパーの品ぞろえ支援を強化する。
独自ブランドの総菜や菓子、缶詰などの開発を増やすほか、独占販売する輸入商品も拡大。
商品を開発する100人規模の専門組織も新設した。
消費増税でスーパーの経営には逆風が強まっているなか、値下げ競争に巻きこま
れにくい独自商品を拡充して、卸の取扱高拡大につなげる。
独自商品取扱高
2013年度:500億円強
⇒16年度をめどに1,000億円に引き上げる目標。
親会社の三菱商事の農水産物などの調達力を生かし、メーカーのナショナルブラ
ンド(NB)にない商品を開発する。
■補足
食品卸業界として食品卸業界はNBメーカーから仕入れ価格の引き上げ圧力が
強まっている一方、顧客のスーパー業界ではNB商品の価格競争が激しく、卸の
収益を確保するには独自商品の開発が急務になっているという状況。
三菱食品は、100円均一の菓子の独自ブランド「生活志向」は約70品目をそろえ
、地方スーパーなどの引き合いが強い。また、品質を高めた缶詰などの「リリー」
ブランドは、価格はNBの売れ筋より高いが、高級スーパーなどで売れている。
<三菱食品>
売上高:2兆2087億500万円
営業利益:145億8800万円
経常利益 :169億2600万円